人生の最期を 自分らしく・ACP

人は誰もが、いつかは…死んでしまう。

でも、人生の終わりを  自分らしく

幕を下ろす事が出来たら…と、

きっと誰もが願う事だと想う。

では、「自分らしく」って一体  何だろう?

  

例えば病気になってしまい、

残りわずかしか…生きられないとわかったら。

人は初めてそこで、どう終わるか?を考えるのかもしれない。

私だったら…やっぱり、病院では無く

自分が過ごした我が家で、大好きな家族に

見守られながら…逝きたい…と願う。

でも、そんな願いは…叶えられるのだろうか?

家族に負担がかかってしまうのでは?

治療はどうしたら良い?

たくさんの不安があって、自宅での最期を

選択出来ない人も  いるのでは?

でも、そんな心配は  いらない。

たくさんのサポートを借りれば、

その願いは叶えられる。

  

そこで、在宅医療・訪問看護訪問介護サービスの話を少しだけ。

  

実は私は、母を自宅で看取った。

その時の話を交えながら、サービスの話を少しだけ。

  

母は、癌を患い…出来る治療はもう…

無くなってしまった。

それを知った母は、私に「家に帰りたい」と言った。

私は、母の願いを叶える為に

強行退院の許可を取り、在宅医療と訪問看護サービスの手配をした。

介護は、私自身が介護士である為

介護サービスでは、介護ベッドと車椅子をレンタルするだけにした。

  

在宅医療・訪問看護サービスが入っても

病院で出来る治療が無いのだから…

意欲的にやって頂ける治療は、残念ながら

無い。

 

でも、在宅医療の先生達は  少しでも母の痛みを和らげられる様に、訴えに応じて  薬を処方して下さった。

吐き気が治まる様に、経験から  薬を変えてくれたりもして下さった。

 

訪問看護士さんは、いつも明るく優しく

母に接して下さり、母の心を支えて下さった。

  

でも、在宅医療と訪問看護サービスに

一番支えられたのは、私だったと想う。

日に日に弱る母を見て、不安にならないはずがない。

そんな私の不安を、1つずつ1つずつ。

話を聞きながら  取り除いて下さる。

自宅で看取る覚悟を、最後まで持てたのは

在宅医療・訪問看護サービスのお陰だったと思う。

  

母の最期の日。

家族と一緒に、在宅医療の先生や訪問看護士さんも居て下さった。

そして、エンジェルケアと呼ばれる…

最期のケアも、訪問看護士さんがして下さった。

  

そして、最後。

訪問看護士さんは、残された私に

こう言った。

 

「それでも私達は、

                生きていかなくちゃいけない」と。

  

母を亡くして悲しいけれど、

それでも  日々は過ぎていく。

忙しくしていると、あっという間に

過ぎていく。

でも…。母が亡くなって、3ヶ月程が経った頃。

無性に悲しくて…。

毎晩  お風呂で泣いた。

そんな悲しい気持ちの時も、あの時

看護師さんに言われた言葉。

  

「それでも私達は

                    生きていかなくちゃいけない」

  

この言葉に、私がどれだけ救われただろうか。

こんな言葉をかけてくれる、訪問看護士に

出会わせてくれたのも…。

母だ。母は、亡くなってしまったけれど

たくさんの物を残してくれた。

  

母を…いつまでも忘れない。

  

こんな風に想う事が出来たのも、

母が、自分の最期を  自分らしく…

生き抜いてくれたからなのだと想う。

母の最期は…。

家族皆に見守られながら…

何か言葉を残そうとしたかの様に

大きく息を吸い…

涙を  一筋  流して逝った。

きっと「ありがとう」って…

言ってくれたのだと…

私は想う。

  

母の最期は、

カッコ良かった。

自分らしく逝った母を  忘れない。

  

Twitter ID  @sora Himawari123  

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